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もりぞお海外研究所では、
・日本人が選択可能なキャリアのひとつの選択肢 「海外就職」
・情報発信と副業の新たな選択肢 「電子書籍個人出版」
について、私が自ら実験台になって調べたノウハウをご提供します。

書評

1Q84 book3 強い気持ちに押されて、システムに立ち向かっていく卵の話

この文章には、1Q84 Book1,2およびBook3の目次レベルのネタバレを含みます。
今後先入観なしで読みたい人は、ブラウザを閉じて、この分厚い本をめくり始める事をお勧めします。







1Q84 BOOK 3 1Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上 春樹商品詳細を見る

ついでに、iPadで読みたい人は、一冊100円でスキャンするサービスを承ります。

本を100円で裁断してスキャンしますの説明


また、この文章を読む前に、私が以前書いたこの文章を読む事をお勧めします。

1Q84の前に 村上春樹エルサレム賞受賞スピーチ


1Q84 BOOK1-2 制御不能なシステムの中で、自分の居場所を求めて歩き出した卵の物語

それでは、本編をドウゾ。(本編だけでも理解できるように書いたつもりです)

1Q84は、社会のシステムに個人が立ち向かって行く話です。

「テレビを持っている人はNHKに受信料を払わなくてはならない」という
日本国という社会が作ったシステムを守るため、日々いろいろな家庭のドアをノックし続けたNHK受信料集金人である父親に育てられた大吾。

「世界人類が平和に暮らすためには、人類全てが神を信じなくてはならない」という
宗教団体という社会が作ったシステムを守るため、日々いろいろな家庭のドアをノックし続けた信者兼宣教師である母親に育てられた青豆。

この二人は、幼少のころシステムに捕らえられていたため、心(特に性癖)に大きな病理を抱えています。

しかし、彼らの心の奥底には、まさにシステムに捕らえられていた小学生の頃、たった一度、お互いに声をかけあった思い出が残っていました。
システムの中で生存するために押し殺していた自分の心。しかし、この時だけは、自分の心が「嬉しい」と感じた瞬間だったわけです。

そして、アラサーになった1984年。二人が、社会のシステムからちょっとずれた1Q84年に迷い込んだところで、この小さな思い出が彼らの心を支配し、感情の赴くままに行動することを決意させるのです。

青豆を求め続ける大吾に対し、Book2の終わりに、「自分が死ねば、大吾は助かる」という結論に陥り、口の中に拳銃を突きつける青豆。
システムに自らの命をささげる事で、大切な人を救うことが出来る。

これは、世のお父さんたちが過労死するまでサービス残業をし続ける事に非常に似ています。
それと同時に、多くの人たちがこのようにシステムにその身を心をささげる事で、システムはより強固になっていく事も案じさせます。

この選択は明らかに間違いであるにもかかわらず、彼女は引き金に力を込めます。

理不尽なシステムというものは自分の外にあるシステムにだけあるわけではなく、外にあるシステムによって影響を受ける自分の心にも存在しているわけです。

しかし、青豆は生きる事を選択します。
book2で完結していれば、「どちらの生き方も正解だよ」というメッセージになったと思うのですが、book3が出た事で、「自分の感情の肯定」を正とするメッセージに変わりました。

この「システム」というもの。
book1,2の書評にも「悪の大王のような単純なものではない」と書きましたが、このくだりでその複雑さがより詳細に描かれています。

NHK集金人の大吾の父親は、何の迷いもなくドンドンと見ず知らずの人のドアを叩き、ドアの前で大声を出して住人をなじります。
彼には罪悪感などもちろんなく、むしろ使命感を感じていることでしょう。

「テレビを持っている人はNHKに受信料を払わなくてはならない」
というシステムは、元々は日本国いう組織が作ったものですが、大吾の父親のような人間をたくさん生み出すことによって、その人間がより強固に作り出していく物なのです。

エルサレムスピーチで、村上春樹は、システムを「壁」、人を「卵」に例えましたが、青豆が拳銃を口に突っ込んだところは、まさに「壁」にぶつかって割れる「卵」の描写です。

そして、「壁」は実は「壁にぶつかって割れた卵」によってより強固になっていくのです。

理想を求めて政治家になるためには、たくさんの票を獲得しなくてはならない。
たくさんの得票をするには、理想とは程遠い、「税金を国民にばら撒く政策」を提唱しなくてはならない。

利益を求めてFX会社を経営していくためには、たくさんの顧客を獲得しなければならない。
たくさんの顧客を獲得するには、利益を削って、「金を顧客にばら撒くキャンペーン」を開催しなくてはならない。
クリック証券に関しては、トータルで利益になれば全く問題ないですけど)

このように、ある方向に進んでいくためには、時に真逆の行動をしなくてはならないことがあります。
そして、その「真逆の行動をしなくてはならない」という事自体がシステムであり、良かれと思ってやっている事が、自分たちを苦しめる結果となるわけです。

1Q84 book3の中で、大吾と青豆は、システムとは逆方向に、自分たちの感情の赴くままに冒険を進めていきます。

論理的な思考と、冷静な判断力を持っているにも関わらず、幼き頃にシステムで受けた傷から健全ではない行動をしてくすぶっていた二人が、1Q84年の世界の中で、傷を乗り越え、壁を乗り越え、システムを乗り越えて、自分を取り戻して行く話。

高度資本主義社会というシステムに軋みが出てきた世界。
総中流、終身雇用、年功序列といったシステムが完全に壊れてきた日本。

そんな2010年の心に明かりを灯してくれる、素晴らしい小説です。







1Q84 BOOK 3 1Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
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さらば雑司ヶ谷 絶望大王に光る海は見えるのか? オザケンファン必読の書








さらば雑司ヶ谷 さらば雑司ヶ谷
(2009/08/22)
樋口 毅宏商品詳細を見る

雑司ヶ谷。
池袋と高田馬場の間にある小さな街。
ここが、「新宿鮫」や「龍が如く」の新宿級に凶悪になり、その中で凶悪な人たちが凶悪な事をしまくる小説です。

しかし、この小説で度肝を抜かれるのが、なんと小沢健二の話。

ストーリーに特に関係のない昼間の甘味処で、突如始まる「世界一の音楽家はだれか?」論争。
ジョンレノンだ、マイルス・ディビスだのが出てくる中で、店主の香代はこう啖呵を切る。

「オザワよ」

「さよならなんて云えないよ」の歌詞を読んでみな」と、突如フルコーラスで歌い出す香代。変態だ。

そして、フルコーラスの歌詞を丸1ページかけて引用する作者。やっぱり変態だ。

作者を見習って、香代の言葉を引用してみよう。

「むかし、いいともにオザケンが出たとき、タモリがこう言ったの。
『俺、長年歌番組やってるけど、いいと思う歌詞は小沢くんだけなんだよね。あれ凄いよね、“左へカーブを曲がると光る海が見えてくる。僕は思う、この瞬間は続くと、いつまでも”って。俺、人生をあそこまで肯定できないもん』って。

あのタモリが言ったんだよ。四半世紀、お昼の生放送の司会を務めて気が狂わないでいる人間が!
まともな人ならとっくにノイローゼになっているよ。タモリが狂わないのは、自分にも他人にも何ひとつ期待をしていないから。
そんな絶望大王に、『自分はあそこまで人生を肯定できない』って言わしめたアーティストが他にいる?

マイルスに憧れてトランペッターを目指すも、先輩から『おまえのラッパは笑っている』と言われて断念して、オフコースが大嫌いで、サザンやミスチルや、時 には海外の大物アーティストが目の前で歌い終えても、お仕事お仕事って顔をしているあの男が、そこまで絶賛したアーティストが他にいて? いるんなら教え てちょうだい。さあさあさあ」

ウメ吉が舌打ちをする。タモリが言うんならしょうがねえかといった表情だ。

その後、「イヤになるほど続く教会通りの坂を下りていく」を「嫌になるほど続いていく「神に定められた人生」これが続いていく様」であると
「光る海が見えてくる」を「光る「産み」」つまり「生の肯定」」であると
「僕は思う この瞬間を続くと いつまでも」を「自己回復」であると、

次々と、解説していきます。

脳天気なラブソングと見せかけて、深い真理を込めたフレーズを織り交ぜる。
ハードルは低く、でもわかる人には深みと凄さがわかる。

まさに、私が小沢健二に感じてきたことそのものが書かれています。

さて、この4ページに渡るオザケンリスペクトはなんなのでしょう?
26世紀青年でも、「なんでここで屁をこくのか、映画を観るって事は考えることなんだ!」って言っていたので、考えてみることにしました。

この小説の主人公は、雑司ヶ谷のドンとも言える宗教団体教祖の孫。
彼は、中国に行き、人間としての尊厳を全て失います。

マフィアのボス(男)に犯され、
大麻、シャブ、コカイン、ヘロインと薬漬けにされ、
罪のない浮浪者をおもしろ半分に射殺し、
その辺に落ちている子供を犯す。

そんな絶望的な過去を背負い雑司ヶ谷に帰ってきた彼は、その過去を払拭するための戦いに出ます。
その戦いは、絶望大王が光る海を見つけるための戦いとはほど遠いところにあります。

雑司ヶ谷を舞台に、ものすごい勢いで惨殺される人々。

都電荒川線にたまたま乗り合わせたじいちゃんの頭はピストルで吹っ飛び、
主人公を裏切った男は、男性としてこの世で一番悲惨な死に方をし、
さっきまで主人公と心を通わせた会話をしていた男は、見るも無惨な状況になり。

おいおい。もしかして、絶望大王は作者自身なんじゃないのか?
自分が描いてきた、それもその生い立ちまでも描いてきた人物をなんのためらいもなくぶっ殺すこの男が、絶望大王じゃなくて、なんなんだ?

そして、絶望大王は、この小説の中で描かれた二つの「産み」の悲惨な過去と結末を暴露します。
 この小説の中で、主人公も、作者も「光る海」は見つけられなかったようです。

「雑司ヶ谷を出よう。
香代にも、他の誰にも会いたくなかった。」

わざわざ、あまり出番のない、オザケンの啖呵を切ったあの女の名前が出てきたことからもその状況はわかります。
もしかしたら、あの長い長い引用は、歌に救いを求める、絶望大王の心の叫びだったのかも。

しかし、上記の台詞のあとには、こんな台詞が続きます。

「ただ一人を除いては。」

光る海はなくても、唯一、「友情」という名の救いは残った主人公。
そして、後書きにある「続編 雑司ヶ谷R.I.P でお会いしましょう。」

よかった。。彼はまだ、終わっていないんだ。

彼は、今度こそ「光る海」を見ることが出来るのか?
そして、その瞬間は続くのか?いつまでも。

続編、超期待。







さらば雑司ヶ谷 さらば雑司ヶ谷
(2009/08/22)
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さらば雑司ヶ谷 絶望大王に光る海は見えるのか? オザケンファン必読の書








さらば雑司ヶ谷 さらば雑司ヶ谷
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雑司ヶ谷。
池袋と高田馬場の間にある小さな街。
ここが、「新宿鮫」や「龍が如く」の新宿級に凶悪になり、その中で凶悪な人たちが凶悪な事をしまくる小説です。

しかし、この小説で度肝を抜かれるのが、なんと小沢健二の話。

ストーリーに特に関係のない昼間の甘味処で、突如始まる「世界一の音楽家はだれか?」論争。
ジョンレノンだ、マイルス・ディビスだのが出てくる中で、店主の香代はこう啖呵を切る。

「オザワよ」

「さよならなんて云えないよ」の歌詞を読んでみな」と、突如フルコーラスで歌い出す香代。変態だ。

そして、フルコーラスの歌詞を丸1ページかけて引用する作者。やっぱり変態だ。

作者を見習って、香代の言葉を引用してみよう。

「むかし、いいともにオザケンが出たとき、タモリがこう言ったの。
『俺、長年歌番組やってるけど、いいと思う歌詞は小沢くんだけなんだよね。あれ凄いよね、“左へカーブを曲がると光る海が見えてくる。僕は思う、この瞬間は続くと、いつまでも”って。俺、人生をあそこまで肯定できないもん』って。

あのタモリが言ったんだよ。四半世紀、お昼の生放送の司会を務めて気が狂わないでいる人間が!
まともな人ならとっくにノイローゼになっているよ。タモリが狂わないのは、自分にも他人にも何ひとつ期待をしていないから。
そんな絶望大王に、『自分はあそこまで人生を肯定できない』って言わしめたアーティストが他にいる?

マイルスに憧れてトランペッターを目指すも、先輩から『おまえのラッパは笑っている』と言われて断念して、オフコースが大嫌いで、サザンやミスチルや、時 には海外の大物アーティストが目の前で歌い終えても、お仕事お仕事って顔をしているあの男が、そこまで絶賛したアーティストが他にいて? いるんなら教え てちょうだい。さあさあさあ」

ウメ吉が舌打ちをする。タモリが言うんならしょうがねえかといった表情だ。

その後、「イヤになるほど続く教会通りの坂を下りていく」を「嫌になるほど続いていく「神に定められた人生」これが続いていく様」であると
「光る海が見えてくる」を「光る「産み」」つまり「生の肯定」」であると
「僕は思う この瞬間を続くと いつまでも」を「自己回復」であると、

次々と、解説していきます。

脳天気なラブソングと見せかけて、深い真理を込めたフレーズを織り交ぜる。
ハードルは低く、でもわかる人には深みと凄さがわかる。

まさに、私が小沢健二に感じてきたことそのものが書かれています。

さて、この4ページに渡るオザケンリスペクトはなんなのでしょう?
26世紀青年でも、「なんでここで屁をこくのか、映画を観るって事は考えることなんだ!」って言っていたので、考えてみることにしました。

この小説の主人公は、雑司ヶ谷のドンとも言える宗教団体教祖の孫。
彼は、中国に行き、人間としての尊厳を全て失います。

マフィアのボス(男)に犯され、
大麻、シャブ、コカイン、ヘロインと薬漬けにされ、
罪のない浮浪者をおもしろ半分に射殺し、
その辺に落ちている子供を犯す。

そんな絶望的な過去を背負い雑司ヶ谷に帰ってきた彼は、その過去を払拭するための戦いに出ます。
その戦いは、絶望大王が光る海を見つけるための戦いとはほど遠いところにあります。

雑司ヶ谷を舞台に、ものすごい勢いで惨殺される人々。

都電荒川線にたまたま乗り合わせたじいちゃんの頭はピストルで吹っ飛び、
主人公を裏切った男は、男性としてこの世で一番悲惨な死に方をし、
さっきまで主人公と心を通わせた会話をしていた男は、見るも無惨な状況になり。

おいおい。もしかして、絶望大王は作者自身なんじゃないのか?
自分が描いてきた、それもその生い立ちまでも描いてきた人物をなんのためらいもなくぶっ殺すこの男が、絶望大王じゃなくて、なんなんだ?

そして、絶望大王は、この小説の中で描かれた二つの「産み」の悲惨な過去と結末を暴露します。
 この小説の中で、主人公も、作者も「光る海」は見つけられなかったようです。

「雑司ヶ谷を出よう。
香代にも、他の誰にも会いたくなかった。」

わざわざ、あまり出番のない、オザケンの啖呵を切ったあの女の名前が出てきたことからもその状況はわかります。
もしかしたら、あの長い長い引用は、歌に救いを求める、絶望大王の心の叫びだったのかも。

しかし、上記の台詞のあとには、こんな台詞が続きます。

「ただ一人を除いては。」

光る海はなくても、唯一、「友情」という名の救いは残った主人公。
そして、後書きにある「続編 雑司ヶ谷R.I.P でお会いしましょう。」

よかった。。彼はまだ、終わっていないんだ。

彼は、今度こそ「光る海」を見ることが出来るのか?
そして、その瞬間は続くのか?いつまでも。

続編、超期待。







さらば雑司ヶ谷 さらば雑司ヶ谷
(2009/08/22)
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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない バカすぎるアメリカと、最後の希望

ハイチで大変なことが起きています。
カリブ海一の貧乏国であるハイチ。私が行ったドミニカ共和国の隣の国です。
ドミニカも貧乏だったのですが、ハイチは桁違い、しかも見るべきモノが何もないってことでスルーした国です。

その、金も観光資源もない国に訪れた地震。悲しいことです。
しかし、この天災に対して、こんなことを言った馬鹿たれがいます。

「ハイチ地震は神罰、独立のため悪魔と契約した」

パット・ロバートソンという、キリスト教の伝道師。
今回の紹介する本は、このようなアメリカのたちの悪いバカのお話です。

我々がよく見るアメリカ人はノー天気なバカと、インテリなバカが多いのですが、アメリカとは非常に広い国。
実は、アメリカには、我々が普段見ることがないとんでもないバカがたくさんいます。
なぜ、見ることがないか。
アメリカ人の20%は、パスポートを持っていないからです。

テレビ番組の街角のインタビュー。
2008年の夏に「今、オリンピックをやっているのはどこ?」「アメリカ・・じゃないのよね?」
「オリンピック発祥の地はどこ?」「アメリカ?」

ナショナルジオグラフィ等の調査によると、
「アメリカ成人の2割は、太陽が地球の周りを回っていると信じている」
「アメリカの若者の63%はイラクの場所を知らず、88%はアフガニスタンの場所をしらない」
そして、タイトルにあるとおり、「アメリカの地図を見て、ニューヨーク州の場所を指せなかった人が50%いる」訳です。







アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks) アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
(2008/10/09)
町山 智浩商品詳細を見る

このようなバカは、主にアメリカの真ん中南よりにたくさんいると言われています。
「バイブルベルト」と呼ばれている、キリスト教を信じる白人たち。
その中でも、キリスト教原理主義とも呼ばれている、「福音派」の人々は、「聖書以外の本を読むな」といわれています。

ゲイ、中絶、異教徒は地獄に堕ちる。
人間は神が創ったモノなのだから、猿から進化したなどと教えることは州法で禁止。
それでも飽きたらず100万人以上が、学校に行かせず、両親が独自の教育を子供に行っている。

純血を尊び、中絶を否定するあまり、避妊に関する教育をしていないためエイズと10台の母親を増やしている現状。
進化論を否定するために、わざわざ恐竜と人間が一緒に暮らしている様子を展示している博物館を作るという狂気。

この国は、我々の想像を超えたところにあります。

なぜこんなことが起こっているのか。
「無知」は権力者に都合がいいからです。

キリスト教教会は、信者からのお布施で成り立っています。
そこで、信者が喜んで寄進してくれるような世の中を創る必要があります。
冒頭のバカ宣教師も、そんなお布施のために、テレビで宣教するのです。

また、ブッシュ共和党は、キリスト教福音派の絶大な支持を受けています。
あれほどバカで、あれほど世界中に戦争をばらまき、あれほど税金を滅茶苦茶に使っていたブッシュが2004年に当選したのは、このキリスト教福音派の支持によるものが大きいわけです。

実際、2008年の大統領選挙でも、
「オバマはゲイ」「オバマはイスラムのスパイ」などといったどうしようもないデマが流れたのは、キリスト教福音派の人々の地盤を固めるためのメッセージだったわけです。

インドでは、字が書けない人が多いため、選挙の時は字が書ける人が代表して投票していた。そのため、字が書ける人があっという間に買収されていた。
そして、選ばれた政治家は、その土地に学校を作るのを阻止した。
という、やっぱりどうしようもない状況があったわけですが、権力者にとって、無知は国民は使い方によって非常に有益なわけです。

また、国民は国民で、「これをやれば幸せになる」と指示された方が幸せな人もたくさんいるのでしょう。
「純血と日曜日のミサと献金を尊び、ゲイとイスラムと民主党を憎めば天国に行ける」ってね。
これを日本に当てはめると・・・ってのは何度もやってるので、読者の皆さんの自習とします。

この本で、そんなアメリカのどうしようもなさを伝えているのは、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩という人。
彼は、このバイブルベルトに遊びに行って、白人以外はみんなぶっ殺せ団の祭りに参加したり、なかなか楽しいことをしているのですが、それ以上にとんでもない量の映画を観ています。

私が毎週見ている数少ないTV番組の一つ。地上波の治外法権といわれている「東京MX」テレビの「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」という番組では、上記のようなバカアメリカをバカにするドキュメンタリーを次々と流しています。

監督が、神父に聖書の矛盾を突っ込みまくったり、恐竜と人間の共存してる博物館で爆笑する映画は、非常に面白い。

そして、ここにアメリカの救いがあります。

前回紹介した、マイケルムーアの「キャピタリズム」のように、アメリカでは、アメリカの矛盾を凶弾するドキュメンタリーがたくさん作られています。

30日間ハンバーガーだけ食って生活する「スーパーサイズミー」の監督は、「30days」という番組で「30日間最低賃金で生活」「30日間イスラム教徒とキリスト教徒が共同生活」などということをやってます。

シンプソンズというアニメは、キリスト教保守系TV局FOXテレビで放映されてたのですが、ある時監督が切れて、登場人物に「FOXネットは超保守なのに 超下品。なんで?」「FOXネットで稼いだ金は共和党に献金されて、それが放送倫理を監視する全米通信委員会にも回る仕組みなんだよ」なんてことを言わせ ています。

その他、この本の中では、たくさんの映画やテレビ番組が紹介され、そこからたくさんのアメリカ人の姿が見えてきます。

「世界で一番偉いのは、アメリカ人」
と、思っている人が多いが、
「そんなアメリカ人のバカさ加減を笑おう」
と、思っているアメリカ人も多い。

そして、それがエンターテイメントとして世界中に流れている。
いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない。

そんなたくさんの乗客を抱え、暴走列車アメリカは、今日も走っていくのです。

それに引き替え、日本のテレビ番組はなんであんなにしょぼいんだろうねえ・・・。
まあ、上記の番組と、村上龍の「カンブリア宮殿」しか観てないから、なんともいえないんですが。。







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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない バカすぎるアメリカと、最後の希望

ハイチで大変なことが起きています。
カリブ海一の貧乏国であるハイチ。私が行ったドミニカ共和国の隣の国です。
ドミニカも貧乏だったのですが、ハイチは桁違い、しかも見るべきモノが何もないってことでスルーした国です。

その、金も観光資源もない国に訪れた地震。悲しいことです。
しかし、この天災に対して、こんなことを言った馬鹿たれがいます。

「ハイチ地震は神罰、独立のため悪魔と契約した」

パット・ロバートソンという、キリスト教の伝道師。
今回の紹介する本は、このようなアメリカのたちの悪いバカのお話です。

我々がよく見るアメリカ人はノー天気なバカと、インテリなバカが多いのですが、アメリカとは非常に広い国。
実は、アメリカには、我々が普段見ることがないとんでもないバカがたくさんいます。
なぜ、見ることがないか。
アメリカ人の20%は、パスポートを持っていないからです。

テレビ番組の街角のインタビュー。
2008年の夏に「今、オリンピックをやっているのはどこ?」「アメリカ・・じゃないのよね?」
「オリンピック発祥の地はどこ?」「アメリカ?」

ナショナルジオグラフィ等の調査によると、
「アメリカ成人の2割は、太陽が地球の周りを回っていると信じている」
「アメリカの若者の63%はイラクの場所を知らず、88%はアフガニスタンの場所をしらない」
そして、タイトルにあるとおり、「アメリカの地図を見て、ニューヨーク州の場所を指せなかった人が50%いる」訳です。







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このようなバカは、主にアメリカの真ん中南よりにたくさんいると言われています。
「バイブルベルト」と呼ばれている、キリスト教を信じる白人たち。
その中でも、キリスト教原理主義とも呼ばれている、「福音派」の人々は、「聖書以外の本を読むな」といわれています。

ゲイ、中絶、異教徒は地獄に堕ちる。
人間は神が創ったモノなのだから、猿から進化したなどと教えることは州法で禁止。
それでも飽きたらず100万人以上が、学校に行かせず、両親が独自の教育を子供に行っている。

純血を尊び、中絶を否定するあまり、避妊に関する教育をしていないためエイズと10台の母親を増やしている現状。
進化論を否定するために、わざわざ恐竜と人間が一緒に暮らしている様子を展示している博物館を作るという狂気。

この国は、我々の想像を超えたところにあります。

なぜこんなことが起こっているのか。
「無知」は権力者に都合がいいからです。

キリスト教教会は、信者からのお布施で成り立っています。
そこで、信者が喜んで寄進してくれるような世の中を創る必要があります。
冒頭のバカ宣教師も、そんなお布施のために、テレビで宣教するのです。

また、ブッシュ共和党は、キリスト教福音派の絶大な支持を受けています。
あれほどバカで、あれほど世界中に戦争をばらまき、あれほど税金を滅茶苦茶に使っていたブッシュが2004年に当選したのは、このキリスト教福音派の支持によるものが大きいわけです。

実際、2008年の大統領選挙でも、
「オバマはゲイ」「オバマはイスラムのスパイ」などといったどうしようもないデマが流れたのは、キリスト教福音派の人々の地盤を固めるためのメッセージだったわけです。

インドでは、字が書けない人が多いため、選挙の時は字が書ける人が代表して投票していた。そのため、字が書ける人があっという間に買収されていた。
そして、選ばれた政治家は、その土地に学校を作るのを阻止した。
という、やっぱりどうしようもない状況があったわけですが、権力者にとって、無知は国民は使い方によって非常に有益なわけです。

また、国民は国民で、「これをやれば幸せになる」と指示された方が幸せな人もたくさんいるのでしょう。
「純血と日曜日のミサと献金を尊び、ゲイとイスラムと民主党を憎めば天国に行ける」ってね。
これを日本に当てはめると・・・ってのは何度もやってるので、読者の皆さんの自習とします。

この本で、そんなアメリカのどうしようもなさを伝えているのは、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩という人。
彼は、このバイブルベルトに遊びに行って、白人以外はみんなぶっ殺せ団の祭りに参加したり、なかなか楽しいことをしているのですが、それ以上にとんでもない量の映画を観ています。

私が毎週見ている数少ないTV番組の一つ。地上波の治外法権といわれている「東京MX」テレビの「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」という番組では、上記のようなバカアメリカをバカにするドキュメンタリーを次々と流しています。

監督が、神父に聖書の矛盾を突っ込みまくったり、恐竜と人間の共存してる博物館で爆笑する映画は、非常に面白い。

そして、ここにアメリカの救いがあります。

前回紹介した、マイケルムーアの「キャピタリズム」のように、アメリカでは、アメリカの矛盾を凶弾するドキュメンタリーがたくさん作られています。

30日間ハンバーガーだけ食って生活する「スーパーサイズミー」の監督は、「30days」という番組で「30日間最低賃金で生活」「30日間イスラム教徒とキリスト教徒が共同生活」などということをやってます。

シンプソンズというアニメは、キリスト教保守系TV局FOXテレビで放映されてたのですが、ある時監督が切れて、登場人物に「FOXネットは超保守なのに 超下品。なんで?」「FOXネットで稼いだ金は共和党に献金されて、それが放送倫理を監視する全米通信委員会にも回る仕組みなんだよ」なんてことを言わせ ています。

その他、この本の中では、たくさんの映画やテレビ番組が紹介され、そこからたくさんのアメリカ人の姿が見えてきます。

「世界で一番偉いのは、アメリカ人」
と、思っている人が多いが、
「そんなアメリカ人のバカさ加減を笑おう」
と、思っているアメリカ人も多い。

そして、それがエンターテイメントとして世界中に流れている。
いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない。

そんなたくさんの乗客を抱え、暴走列車アメリカは、今日も走っていくのです。

それに引き替え、日本のテレビ番組はなんであんなにしょぼいんだろうねえ・・・。
まあ、上記の番組と、村上龍の「カンブリア宮殿」しか観てないから、なんともいえないんですが。。







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Author:もりぞお / 森山たつを

海外就職研究家 兼
電子書籍個人出版研究家


人がやらないマニアックな領域を、日々自身が実験台になって研究しています。
詳しいプロフィールは"About もりぞお"をご覧ください。
取材、記事執筆、人生相談、なんでもうけたまわります。
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