10年前の2005年頃、世界経済で最も注目されていたのは中国でした。
日本をはじめ、世界中の製造業が中国に工場を作り、中国国内で物を売っていました。
私が所属していた日産もそのひとつで、巨大な中国工場の稼ぎで業績はうなぎ登り、ボーナスも非常に多かったことを覚えています。

中国経済が注目を集めているのは2015年の今も変わりありません。
しかし、あの時の注目のされ方とはちょっと変わってきています。
「中国経済はいつまで好調なのか?」「中国バブル崩壊はいつくるのか?」「中国から撤退したとき、次に行くべき所はどこか?」
あれほど輝いていた中国経済が、早くも「次」を考えられているのです。

2015年の今、一番輝いているのは東南アジア各国です。しかし、10年後、この輝きが続いていくかはわかりません。
そして、東南アジアの「次」として注目されているのがインド。Financial Timesの翻訳記事にこの様に語られています。

インド経済にまたとない飛躍の好機

経済史を振り返ると、これまでの35年間で最も重要な出来事は中国の台頭だ。その次にあげられるのがインドの成長である。ではインドはどのくらい速く成長できるのか。その答えはこうだ。インドはいま、世界最速で成長する主要国になるまたとないチャンスを迎えている。だが、それを実現するには、政策と実行の改善に力を入れなければならない。2014年5月に選出されたナレンドラ・モディ首相の政権はこれに取り組み始めている。

中国を抜いて人口が世界一になることが確実なインド。ついにその成長に火が付くわけです。

この様に、次々と主役が交代していく世界経済。我々はどう対応していけばいいのでしょう?
方法は2つあります。

1.世界中どこでも使えるスキルを身につけて、今一番輝いている都市で活躍する
2.ひとつの場所の専門家になり、輝きが去った後も実直に働く

1はある意味理想的な生き方ですが、高いスキルと変化対応力が求められます。一番輝いている都市では素晴らしい仕事が待っている反面、世界中から競争相手が集まってくる過酷な場所でもあるからです。

2は、実は堅実な生き方です。輝きを失った場所にも人は住み続け、経済は回り続けます。華やかな場所を求めている人が去った後も、商いは続くのです。
その様な市場に、現地のことをよく知りながら少しずつ外国の知識を用いて商売を続けていくことは、競争が少ない世界で人と違う事をやり続けることができる、おもしろい場所になり得るのです。

多くの日本人は、日本国内で2をやることしか選択肢がありません。輝いてはいないけど、競争相手が多い、ちょっと厳しい場所です。でも、日本人にはそれ以外の選択肢がたくさんあります。「それ以外の選択肢」を選択をするために大切なのは、今輝いているところ、これから輝くところを体験することです。

今の中国でも、東南アジアでもいい。ぜひ、日本とは違う風景をみてみてください。
また、これから輝く所、インドで、世界のどこでも使えるITスキルなんかを身につけるのもいいかもしれません。

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自分に変化対応力があるのかどうかを確かめるには、現地に行ってみるしかありません。
汎用的なスキルを身につけるためには、学ぶしかありません。

閉塞感を感じている人は、閉塞していないところに行ってみましょう。
そこで使えるスキルを身につければ、移動し続けることも、閉塞している場所に光を呼び込むこともできるようになるんです。