久々に日本にいます。寒い。
実家に帰省中なので久々にテレビを見ているのですが、ワイドショーで森元首相が失言をしたというニュースが出てました。

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「どーせ、恣意的に抜き出して失言を作ってるんだろう」
くらいに思っていたのですが、ワイドショーでは、思いのほか長く彼の発言を放送していました。

その内容を聞いた瞬間思ったのは、「こらあかん」でした。

さらに、全文の書き起こしを読んでみたところろ、「もっとあかん」でした。

まず駄目なところは、ココです。

あのご兄弟は、アメリカに住んでおられるんだと思います確か。ハーフ。
お母さんが日本人で、お父さんがアメリカ人なのかな。そのご兄弟がやっておられるから、まだオリンピックに出るだけの力量ではなかったんだということですが、日本にはいないもんですから、あの方を日本に帰化させて日本の選手団で出して、点数が全然とれなかった。

仮にも東京五輪組織委員会会長が、正当な選考を経て選ばれた自国の選手を「オリンピックに出るだけの力量ではなかった」と言ってはいけません。
近所の居酒屋でクダを巻いている分には勝手ですが、テレビカメラの前で話すということは、かなりの高確率でこの選手達にこの発言が届くのです。それって、純粋に失礼でしょう。

さらに、この発言の裏には「ハーフだから駄目」という意識が見え隠れします。
「アメリカに住んでいる準日本人くらいしかやっていない種目だから駄目」という意識が透けて見えるのです。
そもそも、この選手は帰化ではなく、2重国籍で日本国籍を選んだだけなので(宇多田ヒカルといっしょですな)事実誤認でもあるのですが、全世界の選手が集まるオリンピックの組織委員会会長として、この発言は駄目です。

また、マスコミで叩かれている浅田選手への発言もやっぱり駄目だと思います。

あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。

選手に対するリスペクトがないんですよ。
東京五輪組織委員会会長ってのは、世界じゅうの運動選手がベストなパフォーマンスを発揮できるように準備をする「裏方の最高責任者」なんですよ。
そんな人が、こんな風に選手を小馬鹿にするような発言を公の場でしちゃだめなんですよ。選手を「あの子」呼ばわりしちゃいけないんですよ。

出来ることなら、全ての選手を種目、国籍、障害の有無などなどの分け隔てなく尊敬し、彼らのために尽力できるような人を委員長にするべきだと思います。
それが無理でも、最低限、礼儀として、表面だけでもその様な態度をとれるような知性がある人を据えるべきです。

私は、海外就職研究家というわけのわからん仕事をしていますが、最低限、海外で働いている人達を尊敬していますし、彼らに敬意を持って発言するようにしています。たとえ「この人はあかん」と思っても、それを公の場で発することはなく、何か忠告する必要があれば、個人的に伝えるようにしています。

今、サムライカレープロジェクトという、若者に新興国でカレー屋を作るという体験をする研修プログラムを運営しています。この時やったことは、「いいねー」「承認!」と言うことで、彼らを肯定し、自信を持って行動して貰うことでした。

そうすることで、彼らは思いきってチャレンジをし、それで成功したり失敗したりすることで、凄い成果を出してくれています。

ゆとり世代、「おじさん世代の20代の頃」より優秀じゃん 「権限を与え、任せる」でこんなに育つ

裏方はそうやって、選手を守り、鼓舞し、応援することで、成長させ、ベストなパフォーマンスを出せるようお膳立てすることが仕事なのです。

森東京五輪組織委員会会長は、デリカシーがないんです。思ったことをそのまま喋ってしまう。
そして、サービス精神旺盛なのですが、遠くの人を貶めることで目の前の人を笑わせることがサービスだと勘違いしているのです。
そういう人は、多くの人に発言が届く場所に出しちゃいけないんです。人を不快にさせるから。

町内会の会合で、近所のじいさんばあさんを相手に話をする分にはそれで問題ないと思うのですが、東京五輪組織委員会会長として、日本中、世界中に発言するような立場に置くのはミスキャストなんです。

人選の再考が必要だと思います。
ま、ほっといてもいいんですけどね。