先日、読売オンラインにこんな記事がありました。

インド「日本の街」推進合意
枝野経済産業相は10日、インド南東部の主要都市チェンナイを訪問し、チェンナイ近郊で日本企業が進める複合都市開発について、地元州政府から支援を受けることで合意した。

インドのデトロイト」(笑)と呼ばれるチェンナイで、500億円規模を投資して工業団地を作り、2013年度から稼働するという話です。

工業団地とは、各国が工場を誘致するために作る設備で、用地や、道路・電気・水道などのインフラ、従業員の住居、ホテル、店やレストランなどをまとめて作るものです。

インド 日本人村 とかやってぐぐると、「放射能被害から選民だけを逃がすために政府が作ったノアの箱舟だ」とかいうことが書いてあるblogが上に来るのですが、だったらインドに作らなくても、タイにもインドネシアにもベトナムにもマレーシアにも山ほどあります。

とはいえ、日本の経済産業省が現地の州知事と会って話をするレベルまできてますし、稼働は来年からだしってことで、インド海外就職研究家としては、行って確かめてみたい場所に違いありません。

チェンナイ市街から1時間ちょい。
ネットで見つけた、日本人村計画、通称「オメガプロジェクト」の計画書にある地図を元に、予定地に行ってみました。

その場所が、ここです!



やべえ。。ただの原っぱだ。。。



まっすぐの道路の端にある、ただの原っぱ。。

しかし、この場所が予定地であることは間違いありません。ってのも、その辺を歩いてるおっちゃんに「オメガプロジェクトって知ってる?」と話をしたところ、「ああ、うちの姉さんの一家がここに住んでて、この前土地を売ったよ」って言ってたので。

ちなみに、このおっちゃん、私たちを企業関係者だと思ったらしく、「仕事があったら連絡してくれ。俺が留守だったら、カミさんの携帯に電話してくれ」と、必死で3つくらい電話番号を渡してきました。
おっちゃん、スマン。。

これだけで帰るのはちと悲しいので、既に出来てる工業団地にも行ってみることにしました。

創立10周年のマヒンドラワールドです!



おおー!インドに来て、初めて視界に工事現場が入らない、近代的な建物を見たよ!

ここには、日系自動車会社のデザインセンターから、世界的有名ブランドのバッグ工場まで、たくさんの企業が拠点を作っており、ここだけ先進的な異次元空間になっています。

併設されている住居も美しく、



快適なインドライフが送れそうです。
電車の駅も敷地内にあり、チェンナイ市内からの通勤もらくらく。(先進国の人には辛い電車ですが…)
なかなか素晴らしい、環境です。

しかし、そこはインド



住居はまだまだ建築中。

レストランも2件しかないし、店はちょぼいスーパーが1件あるだけ。。
「来年には、映画館と病院とホテルがオープンするんだぜ」
と言ってましたが、全く当てになりません。

10年もたって、いまだに工事中というその現実が、悠久の時間を生きる国、インドを体現しています。
なにせ、工事始めてから4年かけても、モノレールが4駅しか開通しない国。スケジュールなんてあってなきがごとしです。

そして、開業10年の工業団地がコレなのですから、いまだ原っぱの日本人村計画は…。現地在住の複数の日本人に聞いたところ、

「あ、アレは、我々がインドにいる間はできあがらないから、あんまり関係ないね」

とのことでした。
私も心からそう思います。