KDDIがジョブ型雇用を開始するそうです。

本体の正社員が対象で、まず今夏入社する中途採用の社員に適用する。2021年4月には管理職約2400人と新卒社員も対象となる。
賃金制度も見直す。一律20万円台だった新卒の初任給は大学での研究分野やインターンシップ(就業体験)の評価をもとに、最大で2倍以上とするケースも想定する。

なんか、新卒就活にも大きく関係ありそうですね。
今回は、このジョブ型採用について解説します。

KDDIに就職!といっても、仕事はいろいろある

「お仕事はなんですか?」と聞いて「KDDIで働いてます」と返されても、具体的にどんな仕事をしているかはわかりませんよね。

KDDIの回線を個人に売る個人営業かもしれませんし、企業に数億円のシステムを売る法人営業課も知れない。システムを作るIT技術者かもしれませんし、次世代の通信技術を研究する研究職かもしれませんし、会社人事や経理の仕事かもしれません。

個人営業の人と、研究職の人は、同じ会社でも全く違う仕事ですし、おそらく社内で会うことも滅多にないでしょう。

同じ会社より、同じ職種の方が共通点が多い

逆に、違う会社でも、人事の仕事ってだいたい同じところが多いです。
KDDIの人事も、自動車会社の人事も、広告代理店の人事も、やっている仕事は似ています。

つまり、KDDIの人事の人がKDDIの研究職に部署異動するよりも、自動車会社の人事に転職する方が仕事内容は近いんです。

この「研究職」とか「人事」といった、会社内での役割が「職種=ジョブ」です。
そして、「ジョブ型採用」というのは、新卒でも最初から「この職種の仕事をする人募集!」といって募集をかける採用方法になります。

ジョブ型採用の、残酷な現実

KDDIは新卒もジョブ型採用にすると言っていますので、来年からは「IT技術者」とか「研究者」とか「営業」とか「バックオフィス(=人事とか経理)」で募集をかけることになるはずです。

そうすると、選考はどうなるでしょう?

「IT技術者」に応募して「パソコン持っていませんが、会社に入ってから頑張って身につけます」と面接で話す人は、確実に落ちます。
逆に「学生時代、iPhoneアプリを作って、10万ダウンロード達成しました」みたいな人が内定をもらえる可能性は高いでしょう。


さらに、今までは新卒は一律20万円だった初任給を、インターンや大学での研究の成果を踏まえて、最大2倍くらいの格差をつけるといっていますので、学生時代に自作のアプリを作ってたり、大学で通信に関する研究をしていた人は初任給が30万円くらいになる可能性があります。

逆に、何の経験もない学生は、未経験でもできる仕事に初任給15万円で採用ということになるかもしれません。

大学時代の過ごし方が、人生を左右する

今までは、大学時代何をしていようと就活をクリアしてしまえばあまり関係ありませんでした。
しかし、今回、就活でより大学時代にやっていたことが評価されるようになります。

これは、大学の成績だけではなく、大学時代にやっていた事全てです。

・バイトでauのスマホの売り子をして、トップの売上成績を達成しました
とか
・大学で○○の研究を行い、論文を○○学会で発表しました
とか
・インターンで外国人に対するプロモーションを行い、このような成果を出しました
とかの、

大学時代にビジネスで役に立つことを実行し、そこでどんな成果を出したかが、内定だけでなく初任給そして、その後のキャリアに直接影響してくるようになるわけです。


大学時代何もしていなかった人の就活はますます厳しくなる

KDDIのような会社はこれから増えてくるでしょう。
と、いうのも、これからコロナの影響で不況が訪れ、多くの企業が採用人数を絞るからです。

IT技術者の実績を持つ新卒を100人集めるのは大変ですが10人なら可能です。
そして、その10人は既に実績があるので手厚い教育をしなくていいので、すぐに現場に出すことができます。

企業からしてみたら、研修にかかる費用 + 研修中の給料が必要無くなるので、その分初任給を上げることができるのです。

逆に言うと、学生時代に何もしていなかった学生に、研修費用とその間の給料を払ってまで育てる意味ってあるんだっけ?という話にもなるわけです。

と、いうわけで、今後、インターンや大学の授業が非常に重要になってきます。
会社を決める際にも、「テレビで観たことある会社から適当に選んだ」みたいにすると、就活100社落ちします。
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バイトや授業、インターンでいろんな職種を試してみて、その職種を募集している会社を探すというのがスタンダードになるでしょう。
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つまり、大学の1-3年に何もしないで4年の就活が始まった瞬間に詰む人が続出するわけです。

ただ、きちんと職種を研究してそれにあった実績を積み上げてきた学生にとっては、自分の希望の職種につけるし、初任給も高いしでいいことだらけになります。
新卒入社の段階で、圧倒的な格差がつくのが、ポストコロナの就職活動なのです。

大学生のみなさん、しっかり考えて、有意義な大学生活を送ってください。


参考記事
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