シンガポールの物価は東京のそれに対して安いのですが、ことにコンビニの物価だけをみると以外と高いということが分かります。

 ただ、これはコンビニにのみ言えることで、例えばコーラの500mlペットボトルの場合、コンビニで買うと2.6シンガポールドル(156円)なのに対し、すぐ隣にあるスーパーでは1シンガポールドル(60円)くらいで買えます。
 もちろん、日本を始め多くの国でコンビニの物価は割高なのですが、シンガポールはその値段の差が極端です。

 値段の差が極端なのは、これに限るものではなく、例えば交通費。
 地下鉄は初乗り1シンガポールドル(60円)、タクシーは初乗り2.8シンガポールドル(168円)と東京より遙かに安いです。
  しかし、現地に住んで車を買うとなると、ナンバープレートを入手するだけで何百万円もかかったりします。それでも、車を購入する人が後を絶たないのも凄いですが、何が言いたいかというと、金持ちが高い金を払って贅沢な暮らしも出来れば、そうでない人が頭を使ってリーズナブルな生活も出来るということです。
 
  外食にしてもそうで、シンガポール名物チキンライスなどはホーカーズ(フードコート)で食べると一食たったの2-3シンガポールドル(120-150円)ですが、日本と同じくらいの値段のレストランもわんさかあります。
  政策的にそうしているのか、自然と棲み分けが出来るように商業が発達しているのかは分かりませんが、収入に応じて相応の暮らしが出来るところだとは感じました。

 また、シンガポールには沢山の日本食レストランがあり、吉野家やココイチの様なおなじみのチェーン店から、一風堂のような有名ラーメン店までよりどりみどりです。
 また、明治屋のような日本スーパーから、日本の本を売る古本屋まであるので、何でもそろいます。
  香港ほどあちこちにあるわけではありませんが、便利なことには変わりないです。ただし、これらの日本製品はどちらかと「贅沢な暮らし」に分類されるところですので、どれくらい使用するかはそれぞれの金銭状況と価値観にゆだねられますが。

 また、生活をするに当たっての言語ですが、現地の人が話すのは英語であり、街中で使う言語も英語で問題ありません。ただし、前述したとおりシングリッシュという訛りのある英語なので、聞き取りが厳しい場合があります。また、向こうも英語ネイティブなので、日本訛りの英語を聞き取って貰えない場合があり、発音も聞き取りも慣れが必要です。

 シンガポールに英語学校は沢山あり、就業後通っている人も多いので、自信がない人はチャレンジするといいと思います。また、英語以外に北京語を話す人が非常に多く、北京語学校も非常にたくさんあります。北京語はこれからの世界で非常に役に立つ言語ですので、シンガポールに在住するのであれば、このチャンスに学んでおきたいなーと思いました。(とりあえず、思っただけ)

 また、シンガポールの街を歩いていると、あちこちに罰金が書いてある看板があることに気づきます。ここから先「たばこを吸ったら、$1000」「飲食したら、$500」「ドリアン持ち込んだら、Priceless」などといった看板がいたる所にあるのです。
 駅に行けば「スケートボードするな」「寝るな」、エスカレーターに行けば「カートを乗せるな」「車いすで乗るな」などなど、言われなくてもわかっとるわい!という注意書きだらけです。街中でガムを捨てたら大罰金で、コンビニでガムが売っていない国なんてココくらいのものでしょう。

 それ以外にも面白い法律があります。シンガポールのビルは、マリナ・ベイ・サンズを筆頭に面白い形をしているものが多いのですが、そのビルの形法律で「同じものを立ててはいけない」ということが決まっているのです。そんなことを決められても…と思うのですが、確かにシンガポールのビルを見ていると同じ形に見えても、地味にちょっとへこんでたりして面白いです。

 また、移民に関する法律も厳しいです。
「我々は、真ん中から上のレベルの労働者が働き、根を下ろすことは推奨しています」と大統領が公言するような国なので、日本人の様な給料が高く、教育水準が高い人たちが働き、根を下ろすことは推奨されています。しかし、途上国の低賃金の人たちに関しては、根を下ろさないように法律が定められています。滞在期間は二年。家族は呼んではならず、女性は半年に一度妊娠検査をさせられ、発覚すれば強制帰国です。

 それって、人権的にどうなの…と思うところですが、実際に行われているようです。
 もちろん、ルールが厳格に適用されているのはいい面もあり、特に事業を立ち上げている人は、シンガポールのフェアな国家運営が魅力でここに本社を作っていることが多いです。
 ルールを厳格に適用しているからこそ不正がなくなる。不正をさせないためにルールが厳しくなる。

 多分、世界でも稀なくらいルールがきちんとして、国民がコントロールされている国、シンガポール。好き嫌いが分かれるところだとは思いますが、こんな背景を考えながら街を歩いたり就活をしたりすると、また違ったものが見えるかもしれません。