フィリピンには英語の勉強のためにいったもりぞおさんですが、就活中の身でもあるので、就職先がないかも聞いています。しかし、返ってくる答えは決まって

「フィリピンはないねー。特に日本人の求人は多くないし、給料が安い」

実際、フィリピンの経済成長率は大体5%を中心に推移しており、それなりに好景気のはずですが、フィリピン人やフィリピンで働く日本人と話をしても、あまり景気のいい話は聞きません。
最近伸びている分野は英会話学校と英語圏のコールセンターとばっかり聞いてるので、それが経済成長を牽引している・・とは思えないのですが、さりとて牽引役がどこにあるかはまだ分かっていません。

それを調べる気をなくさせている(=フィリピンに就職する気をなくさせてる)のが、フィリピン、特にマニラのそこはかとない不便さです。

それを一番に感じるのが、メトロ(地下鉄および高架鉄道)です。
もりぞおさんは、庶民の足であるメトロに乗ると、その国で普通に暮らしている人の生活が垣間見えるので、メトロがある都市に行ったときには必ず乗るようにしています。
多分、20都市以上で乗っていると思うのですが、その中で一番インパクトが強かったのがこのフィリピン、マニラのメトロです。

地下鉄の駅や車両自体は綺麗で、比較的時間どおり運行されます。

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しかし、問題点は多々あります。

まず、入り口。
なんと、男性用と女性用の入り口があります。

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なんでかというと、駅に入る前に荷物&ボディチェックがあるのです。
このチェックがまたいい加減で、軽く荷物を見せて、身体を触って、金属探知機当てておわり。金属探知機なってるのに普通に通している時点であまり意味があるとは思えません。
そして、時間によって男性が多かったり女性が多かったりするわけで、男だけ行列とか女だけ行列ってのもしょっちゅうで、たいへんうっとおしいです。

そして、こうやって入り口を突破したあとには、切符を買うという難関があります。

一般的に切符は自販機で買う物であり、マニラメトロにも自販機はあります。
しかし、この自販機はコインしか受け付けないので、日本で言うところの100円玉と50円玉と10円玉しか受け付けない自販機みたいな物で、大変使い勝手が悪いです。
さらに、コインの認識能力がきわめて低いらしく、5回くらいコインをチャリンチャリンと入れ続けないと認識してくれないのです。

あまりにも使えないので、切符を買うのにこのように

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駅員の手売りの窓口に行列が出来ます。(左手が手売り、右手が券売機)
せっかく自動改札にしているのに、切符の手売りがボトルネックになってるのだからバカとしか言いようがありません。

最近多くの都市で見られるように、ICチップの入ったカード(いわゆるSuica)のようなものもあるのですが、これがまた3本しかないメトロなのに2つの会社が別々に運行してるので、路線別に別々のカードを買わなきゃいけません。(東京メトロと都営地下鉄でカードを使い分けなきゃいけないようなもん)
通勤等で毎日使う人はこのカードを持ってるのでしょうが、大方の人は毎回こうやって列に並ぶ無駄な時間を過ごしているわけです。

さらにバカなのが、乗り換え。
普通、複数の路線があって、その路線が交わるところに駅を作って乗り換えられるようにするではないですか。
しかし、マニラメトロの路線が交わるところはこんな感じです。

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交わる点に駅はなく、そこから300m程離れたところに駅があるのです。

乗り換えをする際は、電車を降りる、自動改札を出る、階段を下りる、600m歩く、階段を上る、(行列に並んで)駅に入る、(行列に並んで)切符を買う、自動改札を通る、電車に乗る という手順を取らなくてはならないわけです。

他の国なら、電車を降りる→(向かいのホームに止まってる)電車に乗る だけの手順なのに。。

おそらくこのバカ面倒なものも、経営している会社の縄張り争いの賜物なのでしょうが、びっくりするくらい顧客視点がないのが笑えます。(実際クソ暑いなか並んでいるときは怒り心頭ですが)

で、こんなメトロは嫌だ!ってことで、タクシーに乗る人も多いのですが、道はいつも恐ろしいほどの渋滞です。
金曜の夜なんて年中、車が完全に止まる状態に陥っています。
空いていれば30分かからない距離に2時間半かかったとか、雨の日に2時間タクシーが捕まらなかったとかいう話も聞きました。

とにかく、交通機関が不便すぎるわけです。そして、メトロなり道路なりにそれなりに投資はしているのに、その作り方がバカだから不便だと言うことが致命的です。

まあ、道の形がめちゃくちゃなバンコクとか、メトロ自体が存在していないジャカルタも酷いのですが、マニラの金は使ってるんだけど頭が悪いから使えない感は格別のものがあります。

同時に、あまりこの国で長期の生活はしたくないな…と思ってしまう所以でもあります。

こんなフィリピンの事情、あと何回か書いていきたいと思っています。