2015年5月11日に開催されたソフトバンクの会見で、孫正義社長は自身の後継者の最有力候補として、ニケシュ・アローラ氏を指名しました。

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孫社長の後継者候補にニケシュ・アローラ氏、ソフトバンクが世界戦略に向け社名・体制変更

「ニケシュはグーグルというインターネットの世界一の会社で実質的に経営に携わってきた。私を遙かに上回る才覚を持っている。ニケシュが事故に遭わない限り、彼が最も重要な後継者候補だ」(孫社長)

ニケシュ・アローラ氏は、インドのウッタル・プラデーシュ州ガーズィヤーバード出身。バナーラス・ヒンドゥー大学(BHU)を卒業したあと渡米し、ボストン大学やノースイースタン州立大学で学んだ後、ドイツテレコムやT-Mobile、Google等で働いたグローバルスーパーエリートです。

今まで、「日本の会社の社長は日本人」というのが常識でした。それ故に、経営危機に陥った日産がカルロス・ゴーン氏を迎え入れたり、オリンパスのマイケル・ウッドフォード社長が社内の不正を暴いたりしたときには、大きなニュースとなりました。そのニュースの内容は「黒船」「恐怖のコストカッター」「空気が読めない外人」といった、「外国人である」ということにフォーカスされたものが多かったと記憶しています。

しかし、欧米のグローバル企業では、外国人が経営者になるということは当たり前のように起こっています。それは、サッカーのナショナルチームの監督が外国人であることが当たり前であるかのように。

なかでも多いのが、ソフトバンクと同様のインド系のビジネスパーソンの社長就任。マイクロソフトの3代目CEO サトヤ・ナデラ氏、2011年までマッキンゼーを率いていたラジャト・グプタ氏など枚挙に暇がありません。

グローバル企業が求めている人材に「国籍」は関係ありません。インド人であろうと、アメリカ人であろうと、日本人であろうと、アルメニア人であろうと、優秀な人材であれば重要なポストに就ける。そして、その「重要なポスト」は社長・CEOであっても例外ではないのです。

「インド人は優秀だ」ということを耳では聞いて知っていたという人でも、このように孫正義という日本を代表する経営者が、ソフトバンクという日本を代表する会社のCEOの後継者として彼を指名したことで、その事実がより明確になったと思います。

そして、日本の会社に入ったから、日本人とだけ仕事をしていればOKという常識は崩れ去ろうとしているということも実感できたはずです。

世界のどこでも働き、世界中のどんな人とでも一緒に働けるような人材は、これからより重要視されていきます。もし、あなたがその様な人材になりたいのであれば、「外国で学ぶ」「外国で働く」経験を積んでみることをお勧めします。

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