あなたが長いキャリアの中で培ってきたノウハウをひとつの本にまとめました。
とても素敵な長い文章であり、ついうっかり400ページも書いてしまいました。新書2冊分です。



これを、「新書2冊分もボリュームがあるから980円で売ってもいいだろ!」と思ってKindle Direct Publishingに出したとしましょう。
その情報がよっぽど希少でもない限り、その本は売れないと思います。
とはいえ、これだけの内容を99円で売るのはあまりにも割に合いません。さあ、どうするか?

私が考えた方法が、
「分割し、分量を減らし、安くする」です。

出版社から紙の本を出す場合は、ほとんどの場合、200ページ、12万字以上といった不文律があります。極端に薄い本とか、文字が大きくてページがスカスカの本とかもありますが、一般的にはそれなりの文書量が求められます。

しかし、電子書籍の長さは自由に設定できます。極端な話、1ページ400文字のショートコラムを99円で販売することもできます。
これを活かして出来ること、それが、1テーマ、80ページ程度の本に分割するということです。

例えば、私が今連続刊行している「もりぞお世界一周紀行」ですが、これは1年間のビジネスクラスを使っての世界一周旅行中に書きためた手記が元になっています。その分量は、1100ページ分以上。新書4-5冊分になります。

この圧倒的なボリュームをたったの980円!と言って売ることもできました。しかし、(一応紙の著書はあるとはいえ)個人出版の旅行記をいきなり980円出して読むか?と自分に問いかけたところ、答えはNOでした。そこで考えたのが、分割です。

当時、まだ「250円以上なら70%印税」がなかったため、考えたことは、「どの程度のボリュームなら99円で買ってもらえるか」でした。

出版社からの200ページの新書は紙だと700円程度。電子だと400-500円。
ならば、個人出版ということで、1/2-1/3の分量で99円ならばいいのではないか?
と、いうことで、1冊あたり70-100ページに分割し、全14巻で売るという形にしたわけです。







※写真が多いと、この様にページ数も多くカウントされます。

おかげさまで、頂いたコメントを見ると、値段とボリュームに関しては満足頂けているようです。

このように、価格をまず決めて、適正な分量に分割するという方法が使えるのがKDPのいいところです。紙の商業出版では、製本コストや物流費の関係でそうもいきません。

さらに、KDPの出版の際には「シリーズ」という項目があり、ここで複数の本をひとつのシリーズだとまとめることが出来ます。ここに登録しておくと、kindleで読み終わった後に「シリーズの他の本も読みませんか?」とおすすめされるので、連続で読んでもらえる可能性も高まります。

この様に、丹精込めて書いた大長編を売る時に、大長編に見合った価格をつけるのではなく、小編に分割をして、安く、連続で買ってもらうことがひとつの有効な方法だと思うのです。

そして、収益として大切な250円。
私はこれをやる際には、99円本よりお得感を持ってもらうために99円本×3冊=250円としました。

前回も書きましたが、1冊100円で満足してくれた方には、3冊250円はお得だと思ってもらえるだろうという価格設定です。
繰り返しになりますが、
100円で三冊売れると収益は 100円×35%×3冊=105円。
250円で一冊売れると収益は 250円×70%×1冊-販売手数料9円=169円。
作者に入るお金は1.6倍以上になるのです。

と、いうわけで、お願いします!
北京オリンピック時の中国、リーマン・ショック時のアメリカ、平時のメキシコのセットで、250円!




そんな宣伝はともかく、KDPで本を売ってみたいと考えている方は、こんな事も考えて、分割してかつ、それぞれが単体でもおもしろくなるような構成で本を書いてみてはいかがでしょうか?

今回、文章量にフォーカスしてお話しをしましたが、本の満足度は文章の量に比例するわけではありません。100ページのゴミみたいな文章を3冊分集めても、3倍のゴミに過ぎません。

文章がゴミでないことを知ってもらうための方法。
無料キャンペーンなどのあれこれについて、次回お伝えします。



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で、有料コミュニティ「もりぞお海外研究所」では、こんな素敵な電子書籍の発行についての研究成果の生データをじゃんじゃん公開中。



作り途中の電子書籍ファイルから、電子書籍の作成を海外に発注する方法、できあがった電子書籍ファイルやその売り上げの実数まで、あらゆる情報を公開しておりますので、電子書籍個人出版に興味がある方は、是非ご入会頂けたらと思います。
しかも、今なら、紙の本「はじめてのアジア海外就職(1575円)をもれなくプレゼント!

また、2/27(水)19:30から阿佐ヶ谷ロフトで行われるイベント、RePubに登壇して、本件についてさらに詳しく語るので、そちらもどーぞ。