フィリピンの英語学校に行って驚くのが、授業料などとは別に「電気代」が加算されることです。

セブの日本人経営英語学校ラングリッチでは、1週間に約1200円。
マニラの韓国人経営英語学校C21では、部屋でかかった実費を同室のメンバーで割り勘。私は1週間の滞在で水道代と併せて800円くらい取られました。
ちなみに、バギオの韓国人経営英語学校HELPでは、涼しくてエアコンの要らない土地柄からか電気代の追加料金はありませんでした。
(いずれも2011/12現在)

なんでこんな風に電気代が別立てかというと、バカ高いからです。

フィリピンの英会話講師ももこの件に関してはかなり腹を立てており、「フィリピンの電力会社が不当に儲けているからだ。奴らは、我々が使わざるをえないのを分かっていて暴利をむさぼっているのだ」などと熱弁してくれます。

実際、現地に住んでいる方のblogを見ると、場合によっては日本よりも電気代が高い場合があるそうです。

メラルコ純利益61%増
上の明細にもありますが478キロワットですと一般的な従量電灯Bの家庭で約1万円となりフィリピンより2000円も安いのです。

JETROの各国の賃金および電気代の比較を見てみると

国名中堅技術者賃金電気代(1kwh)
フィリピン(マニラ)388ドル/月0.23ドル
インドネシア(ジャカルタ)357ドル/月0.09ドル
日本(横浜)4,489.5ドル/月0.20〜0.26ドル


と、いう感じで、フィリピン(マニラ)の電気代は、賃金がほぼ同じのインドネシア(ジャカルタ)と比べて約2.5倍、賃金が10倍以上の日本(横浜)とほぼ同額ということが分かります。
(関係ありませんが、このWebページは世界数十カ国の物価を簡単に比較できて滅茶苦茶面白いです。日本での生活の楽さが分かると同時に転落余地の大きさもよく分かります。)

しかし、街を歩いていると、クリスマスイルミネーションがきらめいてたり、一般家庭用のものが路上で売ってたりします。

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いくら一年に3ヶ月くらいクリスマスを祝っているフィリピン人とはいえ、そんな金はないだろーと思っていたら、解は簡単でした。

東電盗電してるから」

どうやら、外できらめいているクリスマスイルミネーションは、電線直結のため電気代は請求されていないようです。
そして、クリスマスシーズンの始まり(9月くらいなんですが。。)には、この電線直結作業のため感電死するというニュースが季節の風物詩になっているようです。

フィリピン人大馬鹿、と思いますが、正月に餅を詰まらせて死ぬのが季節の風物詩になっている日本と大差ありません。

そして、恐ろしいことに、この盗電された電気の費用は「システムロス料」としてしっかり電気料金に上乗せされているのです。おそるべし、フィリピンの電気会社と思いますが、原発事故の保証金をしっかり電気料金に乗っけようとしている東電もあまり変わらないかもしれません。。

前回、地下鉄の駄目さ加減からフィリピンのインフラ整備の駄目さ加減をお伝えしたのですが、電気料金から見ても駄目さ加減は顕著です。
これ以外にも、街を歩いていると、きっと国(および国営企業)がうんこなんだろうな。。と想像できるものが山ほどあります。

そんな酷い状態でもなお、GDPが5%平均で伸びているということは実は凄いことなのかもしれません。
次回、フィリピン編最終回として、この国の成長っぷりと、そこで考えられるビジネスチャンスについて書いていきます。