さて、ジャカルタバンコクの日本人現地採用事情と住む街としての様子をお送りしてきましたが、いかがでしょうか?
私が思ったことは、「日本人ってすげえな」ってことです。バンコクにもジャカルタにもすでにたくさんの日本人が進出しており、日本人のコミュニティを作っています。そのコミュニティは現地の会社からみても、日本のグローバルカンパニーのビジネスからみても重要なモノであり、その中で働ける人材は重要視されています。(特にジャカルタで顕著です)

また、そのコミュニティは、独自の商店やレストラン、住環境やサービスを作り上げ、日本人が暮らしやすいような街を作り上げています。(特にバンコクで顕著です)

現地の日本人コミュニティ。もっというと「日本人村」
すでに海外に渡りこの「日本人村」を作った人たちは、これから海外に出て行く日本人にとって便利なシステムを、すでに現地に作り上げてくれているのです。

海外に日本人現地採用として日系企業に行くことは、この「日本人村」に移住することにほかなりません。

シニカルな見方をすると、「なんで折角日本を脱出するのに、脱出先が「日本人村」なんだよ」という突っ込みが入るかもしれません。
もちろん、現地の日系企業は「来る日も来る日も終電帰り」のスーパー日本人社畜ほどではないにしても、多かれ少なかれ(現地人よりは)社畜的な働き方を求めてくるかもしれません。

だったら、日本で社畜をしてればよくね?
私はそうとは思いません。

日本で働く場合は、















ビジネス環境 日本語、日本流
作業 日本語、日本人と協業
生活 日本風

です。これに対し、海外の日系企業に勤める場合はこうなります。















ビジネス環境 日本語、日本流
作業 英語(または現地語)、現地人と協業
生活 現地風を日本風にアレンジ

お金を稼ぐ根幹であるビジネス環境は慣れ親しんだ日本語、日本流でありながら、末端の作業は違う国の言葉で違う国のスタッフと協業して行うことになります。
そして、仕事以外の生活習慣は、日本人に便利なものをがっつり使って日本と変わらない生活をするもよし、一切使わず現地人と変わらない生活をするもよし。自分で自由に選べます。

大事なところは得意分野で戦い、末端は新しいやり方にチャレンジ。
何もかもをゼロからのスタートにするよりも遙かに難易度は低くなるわけです。

異国にある「日本人村」のなかで、異国人と一緒に仕事、生活をする。地理的にはグローバルであり、仕事のやり方的にはローカルのやり方を中心としている。
こんなことが出来る人材は、「グローバル人材」「ローカル人材」の中間である「グローカル(G-Local)人材」とでも呼べばいいんじゃないでしょうか。


この「グローカル人材」としてのスキルを身につけると、その後の展開は複数考えられます。

1.グローカル人材として現地に根を下ろし、現地のローカル人材としてのスキルも身につける















ビジネス環境 日本語+現地語、日本流+現地流
作業 英語(または現地語)、現地人と協業
生活 現地風を日本風にアレンジ

現地のビジネスのスペシャリストとして定着する生き方です。現地で大きなビジネスを起こしたり、「日本人村」の重役として、新たなグローカル人材を受け入れる側に回ることが出来ます。

2.国に縛られない生き方を目指し、複数の国に移住する















ビジネス環境 日本語、日本流
作業 英語(または現地語)、現地人(複数の国籍
と協業
生活 現地風を日本風にアレンジ

例えば、バンコクでの生活は満喫したので、新たな刺激を求めて、ジャカルタに移住するような生き方です。どんな国でも生きていける、たくましい適応能力が身につきます。国に縛られない生き方なので、どこかの国で経済的・政治的危機が起ころうと、移住することでその危機を回避できる、リスク管理能力の高い生き方ともいえます。

3.グローバル人材として、世界を股にかける人材になる















ビジネス環境 英語+複数言語、グローバルスタンダード
作業 英語+複数言語、世界各国の人と協業
生活 人それぞれ(主にセレブ)

世界中に展開している会社で、国籍問を問わないビジネスに参加し、または自らそんなビジネスを立ち上げ、世界を股にかけて生活するといった生き方です。大きなビジネスをしたい人、世界を変えたい人が目指すべき場所です。住む場所も仕事によって、NYになったり、シリコンバレーになったり、シンガポールになったり、香港になったり、東京になったりするでしょう。もちろん、バンコクで「グローバル人材」として多国籍企業で働いている人もいます。

最近、「グローバル人材」という言葉が流行り言葉になっており、同時に「グローバル人材ってなんだよ?」という疑問も出てきています。
私としては、「グローバル人材」というのは上記「3」のようなことが出来る希有な人材で、そこへの道のりは簡単ではないと考えています。

それ故に、まずは海外の日本人村に引っ越しをして、その素地を作ることが大切なのではないかと考えるわけです。

世界で一番たくさんのグローバル人材を輩出しているのは、おそらく中国人です。
私がさっきまで滞在していたフィリピンの長者番付トップはシー・ヘンリー、2位はタン・ルシオ。どちらも中華系です。(ちなみに、中華系フィリピン人は女の子にモテると英会話教室の講師が言っていました)
それ以外にも、中国が排出した、世界を股にかけてビジネスを行っている人材は山ほどいます。

彼らを育てている環境は何か?
おそらく、世界中あらゆる国にあるチャイナタウンです。

華僑の人間は、まず移り住んだ土地で中華料理屋を始めて現地に根を下ろします。
そして、最低限の基盤が整ったところで、仲間(家族)を呼び寄せ、チャイナタウンを作り、その中でビジネスを行います。
そして、チャイナタウンの中で育てた人材と、集めた資金と、学んだ現地の商習慣を使って現地で大きなビジネスを作り、それをグローバルに展開していくのです。

残念ながら、「ジャパンタウン」は、世界に数えるほどしかありません。(たぶん、コリアンタウンより少ない)
しかし、アジアには日本の経済力が作った強力な「日本人村」がいくつかあります。

その中でも、非常に強力な「日本人村」が存在するのが今回紹介した「バンコク」であり「ジャカルタ」なのです。
「3.グローバル人材」を目指している人や、「2.国にしらばれない生き方」を目指している人は、これを利用しない手はありません。

そんな生き方を目指しているけど、何をすればいいのか皆目検討もつかない人は、一度バンコクやジャカルタを訪れてみて、自分が「グローカル」な人材として現地で生活しているところを想像してみてはどうでしょうか?

たぶん、何かのブレイクスルーが生まれるんじゃないかと思います。

人生は短い。遠くまで行って、世界を見よ。そして、深く考えろ。
〜冒険投資家 ジム・ロジャースが村上龍に伝えた言葉







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