タイ人が日本で爆買いする理由は、純粋に給料があがったからみたいです

2015年12月14日(月)


2015年、東京に来て、誰もが思うことは「外国人が増えたなあ」だと思います。
ここ数年、アジア各国をふらふらしている私としては、予想通りのことであり、得に疑問も持っていないのですが、先日、パソナタイランドの皆さんに、タイの労働者の現状を聞いたところ、「そりゃ、日本に来る人増えるよな」と、改めて納得させられる情報をいただきました。

2015年にバンコクの電車に乗ったとき、電車の中は、HISの日本へ行こう!の広告だらけでした。

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この広告の値段は、30000バーツ(約10万円)であり、日本人がタイに行くのとさほど変わらない予算。しかし、タイ人の電車に乗って移動するような人、つまり、スーパー金持ちではない人たちにこの金額は払えるのだろうか?と、疑問にも思っていました。

しかし、今回見せていただいた、タイの一般的な従業員の賃金に関する資料をみると、ああ、これは全然OKだわと、納得させられるものでした。

2015年の非製造業、営業職の大卒社員の初任給の中央値は、18500バーツ。約65000円です。(以降1バーツ3.5円で計算します)
さすがにこの金額だと、海外旅行はちと厳しいですね。ただ、この初任給も4年前は13000バーツ(約45000円)なので、1.5倍くらいに上がっています。初任給がです。日本の場合、かれこれ20年くらい初任給は変わってませんよね。。

そして、非製造業、営業職、大学院卒、35歳の給料の中央値。これは、45000バーツ(約16万円)。さらに、タイ人は夫婦共働きが多いので、世帯月収は30万円を超えます。家賃などは東京よりも安いので、可処分所得は東京在住の共働きでない夫婦よりも上。これなら、海外旅行も余裕でしょう。

さらに、役職が上がると、すごいことになります。
課長レベルで、60000バーツ(約21万円)、部長レベルで88000バーツ(約31万円)、事業部長レベルで150000バーツ(約53万円)
役職が上がるに従って、日本在住日本人の平均年収はもちろん、同レベルの役職の人たちに近づいていきます。
タイ人でもバンコクの会社で出世すれば、日本人と変わらぬ給料をもらえる世界になったのです。

タイ人といえば、怠け者という感覚は多くの日本人にあると思います。実際、それは間違いではなく、タイ人の怠け者度の中央値は、日本人のそれより大きく下回ると思います。
しかし、タイ人の優秀な人たちは、日本にもこんな人は滅多にいないってレベルで優秀です。それは、この給料を見れば分かります。

タイ人の初任給や一般社員の給料は日本人のそれより遙かに低いですが部長レベルになると日本とさほど変わらなくなります。中以下レベルでは日本より低いですが、高レベルになると日本人と変わらなくなる。中には日本人より遙かに高い給料をもらう人もいます。タイ人だからといってなめてかかると、時々こういう人にあたり、驚くことになるわけです。

そして、この様な給与体系になっているので、野心のあるタイ人の若者は日本人以上に本気で上を狙ってきます。だから、本気で外国語を学び、成果を出すために本気で働くのです。なにせ、事業部長になれば、初任給の8倍以上の給料がもらえるのですから。

タイで就職することのメリットに「ゆるい環境で働ける」というのがあります。のんびりとした人たちと一緒に、定時上がりの仕事ができる会社もたくさんあります。
しかし、会社によっては、この様な本気のタイ人と一緒に、切磋琢磨していく環境もあるのです。

日本人は現地採用であっても、マネージャとして登用されることが多いので、若くしてこういう本気で登っていこうとする若者や、高額の給料をもらい、それに見合った成果を出しているタイ人と一緒に仕事をするチャンスも多いのです。

うかうかしていると、日本も東南アジアに抜かれるというのは、この様な給与体系をみても分かります。そんな21世紀タイの、上昇志向のなかで仕事をしてみるのも面白いかもしれませんよ。

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2015年12月15日に、パソナグローバル主催のイベント「JOB博GLOBAL「英語を使って海外で働く!」で欧米就職、東南アジア就職についてお話しさせていただきます。
平日夜ですが、無料イベントなので、お気軽にいらして頂けたらと思います。

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著者近景

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Author:もりぞお / 森山たつを

海外就職研究家 兼
電子書籍個人出版研究家


人がやらないマニアックな領域を、日々自身が実験台になって研究しています。
詳しいプロフィールは"About もりぞお"をご覧ください。
取材、記事執筆、人生相談、なんでもうけたまわります。

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