【SAS活動再開記念】[再掲] サザン活動停止を考える 【書評】DIRTY OLD MAN~さらば夏よ

2013年06月25日(火)


2013年、サザンが活動再開!ということで大変めでたいので、5年前に書いた、活動休止決定時の記事を再掲します!

先週、サザンオールスターズが、無期限の活動停止期間に入ると発表しました。

小学校からサザンを聞き続け、大学時代はカラオケに入っているサザンの曲を全て歌うことが出来、桑田語検定2級(始めて聴いた曲の歌詞を70%以上コピーできる)を持つもりぞおさん。

今回の発表に関する感想は、「やっぱりな・・・」でした。

サザンの最新曲(といっても、リリースは2年前)である、「DIRTY OLD MAN ~さらば夏よ」
これを聞いたときに、桑っちょがサザンの活動に限界を感じてるのかな・・と感じていたので。

あまりヒットした曲ではないので、歌詞を引用しながら、活動停止の理由を考えてみます。

まず、冒頭から、コレです。

♪哀(あい)泣き笑い 時代(とき)は流れた 強者(つわもの)達の夢の跡
あの日の熱い僕はもういない 燃え尽き…死んだはずさ

世間的には、桑田と原坊がいればサザンであるのですが、本来のサザンのメンバーは6人です。
しかし、2001年以降は、
・ギターの大森が宗教問題で脱退
・パーカッションの野沢毛ガニが腰痛のためほとんど活動に参加せず
ずーっと6人中2人が抜けた状態でした。

サザンの恐ろしいところは、原坊産休や関口病欠などを除いて、20年以上全くメンバーが替わっていないこと。
それが、21世紀に入ってフルメンバーがそろわず、正式な脱退者を出してしまいました。

あの日の熱い僕はもういない
と感じたのは無理からぬところでしょう。
♪「いい人だね」と皆に言わせて 無邪気に道化を演じてる

桑田佳祐の凄いところは、「勝手にシンドバッド」や「ミス・ブランニューデイ」のような、独創的な曲を作るところだけではなく、意識的に「売れる曲」を作れるところだと思います。

とくに最近の曲にはそれが顕著で、「LOVE AFFAIR」や「HOTEL PACIFIC」「君こそスターだ」「涙の海で抱かれたい」なんかは、「売れるサザン」の要素のカタマリのような曲です。

実は、その間には「01 Messennger」や「イエローマン~星の王子様」など、全く売れてないシングルを発売しています。
全く売れなかったのにもかかわらず、後にしぶとく「The Retern of 01 Messenger」や「イエローマン (Live ver)」など、アレンジを変えて再発表しているあたり、これらの曲に対する思い入れは強かったと思われます。

思い入れがある曲は売れず、売るための曲は売れる。

そして、その真骨頂が「TSUNAMI」
自らが「売るために作った」と言って発表した曲は、まんまと津波のような売れ行きとなり、
あげくに日本のポップス史上最大の売上をあげてしまったときには、津波のような侘びしさを感じたのではないかと思われます。
(ちなみに、「イエローマン」の売上は10万枚。次作の「TSUNAMI」は290万枚)

圧倒的なマーケティングの才能を持っており、あまりにも思い通りに世間を操ってしまうことが出来るが故に感じるその空しさ。
自分の嗜好と世間の好みのギャップを感じながら、それを埋める事も出来てしまう、天才故の葛藤。
ポップスターとして、無邪気に道化を演じるのも、さすがに疲れてきているのではないでしょうか?
♪泣き濡れた僕は 惨(みじ)めな Dirty old, dirty old man
夢のような過去が 巡るよ Merry-go, merry-go-round
神が決めた小粋なルールには 早幾年(はやいくとせ) あやまちと無礼 見舞い中

過去を振り返り、現在を反省する。
そして、「あやまちと無礼」というところに、上記のような、しなくてもいい反省が感じられてしまいます。
この「あやまちと無礼」が「音楽」に対するものなのか、「ファン」に対するものなのか、「サザンオールスターズ」に対するものなのか、知るよしもありませんが。

♪うな垂れちゃ駄目さ 踊ろよ Get it up, stand it up, man
淋し気な夜は 流れる Radio, favorite songs

個人的には、しばらくは、原坊と二人で、グリーンホール相模原あたりでギターとピアノの弾き語りで、往年の名曲でもしっとり歌いながら全国を回って欲しいなあと思います。

「シャララ」や「逢いたくなったときに君はここにいない」などの、神懸かりてきなデュエットや、
「イエローマン」のアコースティックバージョンとか、「Oh!クラウティア」「冷たい夏」などの自身がfavoriteな曲
こんなものを、「自分の作戦通りにCDを買わせた人」たちだけではなく、「本当に自分の音楽を好きな人」相手に歌うことによって、あやまちと無礼を浄化できるのではないでしょうか。

この曲の最後は、こんな言葉で締められています

♪終わりじゃないアイ La la lu…

気持ちが晴れたら、「みんなのうた」みたいなすっきりした曲で復活してほしいです。

ちなみに、もりぞおさんは、サザンの「売れる曲」が大好きです。
でも「イエローマン (Live Ver)」は名曲だと思う。


著者近景

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Author:もりぞお / 森山たつを

海外就職研究家 兼
電子書籍個人出版研究家


人がやらないマニアックな領域を、日々自身が実験台になって研究しています。
詳しいプロフィールは"About もりぞお"をご覧ください。
取材、記事執筆、人生相談、なんでもうけたまわります。

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